昨日とは全く違って、優しい感じだ。
本当はいい人なのかもしれない。
まだ…、海賊が嫌いなのは抜けないけど。
この人たちとなら、
1ヶ月くらいの旅を頑張れる気がした。
「日奈ちゃん」
「はい」
「ソラたち、いい奴らだから毛嫌いしないでほしい」
「え?」
「海賊ってくくりで決めつけてほしくないんだ」
「…はい」
なんだか、図星で頷くしかできなかった。
「ま、俺が言える立場じゃないけど」
「もっと、みんなのこと知ります。
ソラのことも、ナギのことも、尚毅さんのことも」
「ありがとう!」
あたしたちは2人で海を眺めた。

