部屋から出ると、そこには壁にもたれているソラがいた。 「泣きそうな顔してんね」 「…別に」 「大丈夫。俺たちは何が何でもおまえを連れていくよ」 「ソラ…」 「だから、楽しんでいこうぜ」 にやっと、笑ったソラ。 あたしも笑ってうなずいた。 ソラは不思議だ。 なにもしていないのに、安心させてくれる。 超能力でもあるのかな?