ソラ。 あたしの記憶のどこかに、あるこの名前。 「ほら」 戻ってきたソラは、水をくれた。 一気に飲むとすごい、スッキリした。 「お母さんは…?」 「今、尚毅をしばいてる」 「え、」 「尚毅は頭上げらんないよ、あの感じじゃ」 「止めなきゃ」 ベッドから出て部屋から出ようとすると腕を捕まれた。 「止めとけ」 「尚毅さん、死んじゃう!」 「日奈っ!」