悪い海賊たちから、 あたしや、お母さん、船員のみんなを守る。 それを目的として欲しい。 今すぐにじゃなくてもいいの。 心の整理がついたら。 「…ありがとう、日奈」 「ううん」 「守るべきものが俺にはいるんだもんな」 そう言って笑った顔は、 さっきよりも色が出ていて素敵だった。 かっこよくて。 「ソラ、お疲れさま」 「日奈もお疲れ」 こんな彼とずっと、旅をしていたいと思った。