「…船長がそうするなら、従うのが船員」 「ナギ…」 「これは仕方が無いのよ、日奈」 そう言って、また霧の中へ消えていった。 銃声や、剣と剣がぶつかり合う音。 人の叫び。 すべてがリアルに聞こえた。 「……ソラ…」 お願い。 お願いだから無事に帰ってきて。