尚毅さんのところに行くと、
そこにはちこちゃんがもういた。
「よかった…」
「後ろからの襲撃か」
「うん、そうみたい」
りくくんとちこちゃんはぎゅっと抱き合っている。
「…大丈夫だ」
大きな手でガシガシと頭を撫でる。
「ソラを信じてやれ」
その言葉と同時に向こうで爆発音がした。
「…どうしたらいいのか……」
「少しでも怪我の手当とかするんだ。
ハルだけじゃきっと間に合わない」
「行ってくるね」
「日奈、行くな」
「ううん、あたし、行く!」
あたしはまた表へ走っていく。
ソラ。
あたしはあなたを信じるよ。
だから、
あたしの目の前でかって。

