「そんなに好きになったか?」 「うん…離れたくないくらい」 だけど。 お父さんの遺品から見つかったお母さんへの手紙を届けなくちゃならない。 「出航!」 大きなソラの声とともにゆっくりと動き出す船。 お父さん、ありがとう。 島のみなさん、ありがとう。 叶えば、 また来るからね。 そう思うと涙が出てきてソラに抱きついた。 優しく抱きとめて頭を撫でてくれる。 「また、連れてきてやる」 「ほんと?」 「ああ、だからさ」 「ん?」