気がつけば、この部屋には俺と日奈しかいなかった。 「……日奈」 「ん?」 「抱きしめていい?」 静かに頷くと俺は日奈を抱きしめた。 いつもよりもすごく小さく感じて。 俺は力を入れた。 「ソラ…」 「ん?」 「…一緒に泣いてくれて…ありがとうね」