「……ら?…ソラ!」 「んっ…」 体を揺らされて俺は目を開く。 眩しい光とともに日奈が見えた。 「大丈夫?」 「あ、あぁ」 「すごい汗だし…うなされてたよ?」 「日奈…」 ギュッと抱きしめて存在を感じる。 日奈だけは失いたくない。 なにがなんでも守りたいんだ。 あの時に救ってくれたのは。 日奈の笑顔だから。 俺はその笑顔を守りたいんだ。