「そういえば足治ったんだ」 「うん」 「よかったよかった」 「あのお薬すごいね!」 「あぁ、薬草のにしたのか?」 「そうだよ」 「たしかに、あそこはピカイチだ」 にっこり笑って歩き出す。 ゆっくりと、あたしに合わせてくれている。 「日奈の部屋に案内するよ」 「あたしの部屋あるの?」 「あぁ、もちろん」 そして、1つのドアをあけた。 中は向こうとあまり変わらないくらい普通のつくり。 それがすごくうれしかった。 「どう?」 「…なつかしい」 「そっか」 「ありがとう!」