お互いの存在を確かめ合うようにそっと抱き合った。
今までひっかかってた見覚えのある姿。
やっとつながって。
あたしたちもつながれた。
「ここには2ヶ月くらいいるつもりだから」
「そんなにいていいの?」
「もともと、みんな家はここだから。
それくらいの休日を設けないと1年以上もたないからね」
「そっか…」
1年以上も会えなくなるんだ…。
「日奈だけ帰ることもできるけど?」
「え?」
「まぁ、危ないから本部長に止められるだろうな」
「あたしはここにいたいからいいよ」
それは本心。
お母さんのことも心配だったけど。
だって、言ってたもん。
お父さんが死んだら、あそこが危ないって。
つまり、お母さんも危ないってこと。
「心配そうだな」

