「あしたね、島にもどるんだ」 「えっ?」 「だから、きょうでさいご」 「やだぁ…」 あたしはすごく泣いた。 最後だというのに。 ぼろぼろ泣いた。 「それならっ…」 「ん?」 「こんどっ…わたしを…奥さんにしてっ」 「へ?」 「それで…一緒に旅っ…する!」 小さい頭で考えた、一緒に入れる方法。 すると、ソラは笑顔で頷いた。 「むかえに来るからね!」 あたしたちは小さな指を絡めて、指切りした。