「ソラ！ソラー！」


どこにいるんだろう？


あたしはあれからそっと部屋を出てソラを探していた。


「…日奈？」


地下へと続く扉から顔を出したソラ。


「あ、いた！」


扉を閉めて、ソラはあたしの前に現れる。


「どうかした？」


「あのね、あのね」


いざ、目の前にすると恥ずかしくなる。


あたしは笑顔から不安になって俯いてしまった。


もしかしたらあれからこっちに戻ってきて、
幼なじみとかにあって心変わりしたかもしれない…。


「日奈？」


だけど、言わなかったら絶対に後悔すると思う。


怖いけど…。


言わなくちゃ。


それで、お父さんに報告しなきゃ。


伝えたよって。


結果はどうであれ…


「日奈、大丈夫か？」