そして、調合してくれたお薬を飲んだ。
すーっと足が軽くなっていくのがわかる。
「これはね、異世界から来たんじゃないかって言われてるくらい不思議な力を持っているんだ」
「すごいです…」
「ほら、どうだい?」
ハルがそっと手を差し伸べてくれる。
あたしはそれに捕まると、ゆっくりと立ち上がった。
はじめはふらついたけれど。
「立てる!」
「よかったわ」
「うわ、すごい!」
「歩けるようになるのも時間の問題よ?
さぁ、本部長のところへいって差し上げて?」
「ありがとうございます!」
まだ、ハルに寄りかかる状態だけど。
あたしは歩いて本部まで戻った。
「手紙は持ってる?」
「うん、持ってるよ」
「なら、開けるよ?」
「うん」

