まぁ、それはおいといて、 この子は誰なんだろう。 「おい、ルイ」 ルイと呼びながら入ってきたのは知らない人。 「ごめんなさい、うちの息子が」 「いえ、全然」 「ほら、戻るぞ」 「なんでやー!今、お姉ちゃんと話しとるんよ」 そう言ってあたしの腕をギュッと掴む。 「あ、あたしは大丈夫ですよ?」 「…そうですか?」 ならお願いします、と部屋を出ていった。 にやりと笑った男の子はあたしを見た。 「ぼくの名前は留衣!」