会議室を出て、日奈がいる部屋に入ると、 寝ているのか全く反応を示さない。 「日奈?」 「…ナギ……?」 「起きてたの?」 あたしが近づくとゆっくりと起き上がる日奈。 顔が真っ赤っかだ。 「ちょっと…大丈夫?」 「うん、なんとか」 「熱あるんじゃないの?」 「ううん、違うの、ほんとに!」 「日奈?」 目をおろおろとさせている日奈は見るからに怪しい。 「誤解してたんだって?」 そういうと、ピクっと反応した。