蝶-アゲハ

そして放課後。




今日は遅刻の罰で補習室で課題





勉強より掃除の方がましだったな






ガラガラ
補習室の扉を開けると...誰もいない






岩崎も来てないし帰ろうかと思い始めた頃






補習室の扉が開いた






天海か岩崎が来たんだろうと扉のほうを見ると






そこには如何にもめんどくさそうという気持ちを顔に出した不良4人組が入ってきた









率直にこの人らと話すのやだなーと思ったから寝るフリをすることに....。






「なんだよ...あのせんこー来てねぇじゃん」





「はぁー帰るか?」






「でも帰ったら余計めんどくさくね?」





そう一人が言った途端、席に座り始めた







やっぱり岩崎はめんどくさいで有名だもんな







「なぁ、そこの女。寝てるのか?」








もしかして私のこと...だよな







この教室にいる女は私だけだし。







運良くこの人らは私が起きてることに気付いてない








よし、このまま寝たフリを突き通そう









「おーい!寝てんのかー」ツンツン









何か頭ツンツンされてるんだけど。








「寝てるな」








いや...見りゃわかるだろう








「寝かしとけよ。女が起きると騒がしくなるだろうが」







今喋った人は女嫌いなのか








でも安心しろ。私は男を見て騒ぐような女じゃねぇよ








そして頭をツンツンしてた男は諦めたのか、また席に座った