花色の月


なっちゃんに会った次の日から花乃ちゃんは、自分なりに頑張ってるみてぇだ。

まぁ、捻挫してるのが心配なんだが、テーピングをしてるから大丈夫だと休んではくれない。

そして、桜介からの連絡を待ちながら数日が過ぎた。
俺には一言も無しなのかと落ち込んでいた時…

向こうの空港から連絡が来た。



こんな時、上手いこと自分の気持ちを、電話口で言葉に出来ねぇ自分が嫌になる。

それでも、帰ってきたら抱き締めて耳元で囁こうと思っていた。

桜介が、次の日には俺の腕の中に帰ってくると信じて疑って無かったからだ。



「桜介、気を付けて帰ってこいよぉ」


『うん、今から飛行機乗る。
…帰るから…あの……』


「あぁ、待ってる」


『うん、ごめんね?』


「帰ってきたら…覚えとけよ?」





こんなくだらない会話が……