―夏休みの1週間前―

最近は毎日がすごく楽しいって思えるようになってきた。

そんな時に事件が起きた。



―ガラ―


「百合恵、おはよ!!」

「うん。おはよ♪あっれぇ?上履きは?」

「…あぁ。…なんか、下駄箱になくてさ。間違え他の子の下駄箱に入れたかもだから後で探してみるよ。」

「そっか。後で一緒に探してあげるよ。」

先生が教室に入って来た。

いつもなら嬉しいけど、今は余裕がない…。

だって百合恵には他の子の下駄箱に入れたかもって言ったけど…、昨日確かに自分の下駄箱に上履きを入れたのを覚えてるから…。

誰かがやったかもって思うと…。



前の嫌なことを思い出す。



そして想像するのは最悪の未来。

心が壊れたあたしの姿が目に浮かぶ…。