First love~最初で最後に愛した君へ~

わー。綺麗……。




少し照れたように微笑を浮かべる笑美さんは、とっても綺麗で思わず見惚れてしまう。




それは佐倉先生もどうやら同じらしく、眩しそうに笑美さんを見つめていた。




美しく咲き誇る紫陽花を背景に、柔らかな光の下微笑む彼女は一つの絵画のようで。







「……羨ましい」





やっぱり、同じ女としては笑美さんみたいな女性って少し憧れる。




美人で優しくて元気で、少しドジなところも可愛らしくて。




わたしも、笑美さんみたいな女性になりたいなぁ……なんて、思ってみたりするけどもう手遅れなんだけどね。





今更、何に憧れたところで叶えることなんてできない。




心の中に、冷たい風が吹いた気がしたけれど気のせいだと流して、わたしは佐倉先生に笑顔を浮かべた。







「素敵な彼女さんですね」

「え!? ど、どうしたの急に!?」

「ソウ? どうしたの?」






焦る先生に、不思議そうに首をかしげる笑美さん。




先生は必死に誤魔化そうとしてるんだけど……。




先生分かりやすぎる。




クスリと笑みを零して、わたしは何となく空を見上げた。