予想通りの言葉に脱力すると、笹原くんは気だるげにベッドの縁に腰掛けもっていた本をひょいと奪い去る。
「あ、ちょっと!」
「何これ。少女マンガ? うわっ。何これ。……お前こんなもん見てんの?」
「……そうだけど? なんか文句ある?」
嫌そうな表情を隠しもせず、笹原くんはわざとらしくわたしに本のページを開いて見せる。
そこには、両想いになって濃厚なキスシーンを展開している主人公と学校の王子様。
よりによって、何でそのページを……。
笹原くんの視線が痛い。別にやましいことなんて何もしてないのに……。
その視線を振りきるように開き直って睨むと、笹原くんは嫌そうに顔を歪めて舌を出す。
「何お前。もしかしてこう言うのに憧れてる感じ?」
「な、なわけないでしょ!?」
「へー。その割にはこう言う系のマンガがいっぱいあるんだけど……」
「ちょっ、なに勝手に見て……っ!」
こいつ、いつの間に!!
机の上に積まれた本をすました顔でペラペラとめくりながらこちらを見上げる笹原くん。
……この人、無駄にイケメンだから困る。
キメの細かい白い肌。
柔らかそうな美しい黒髪に、少し茶色がかった瞳。
無駄に長い足は憎らしいほどで、少し分けてくれないかなと切実に思ってしまう。
モデル並みのルックスを彼は、さながらマンガのような王子様で――……。
「……やめろよ。王子様とか、気色悪い」
「は!? 何で知って……――」
「口に出てんだよ。バーカ」
「った!」
かなり久々にデコピンされたよ。数年ぶり。
弾かれた額にじんじんと広がる地味な痛みに若干涙目になりながら笹原くんを見上げたら、鼻で笑われた。
こ、コイツ絶対楽しんでる!!
「あ、ちょっと!」
「何これ。少女マンガ? うわっ。何これ。……お前こんなもん見てんの?」
「……そうだけど? なんか文句ある?」
嫌そうな表情を隠しもせず、笹原くんはわざとらしくわたしに本のページを開いて見せる。
そこには、両想いになって濃厚なキスシーンを展開している主人公と学校の王子様。
よりによって、何でそのページを……。
笹原くんの視線が痛い。別にやましいことなんて何もしてないのに……。
その視線を振りきるように開き直って睨むと、笹原くんは嫌そうに顔を歪めて舌を出す。
「何お前。もしかしてこう言うのに憧れてる感じ?」
「な、なわけないでしょ!?」
「へー。その割にはこう言う系のマンガがいっぱいあるんだけど……」
「ちょっ、なに勝手に見て……っ!」
こいつ、いつの間に!!
机の上に積まれた本をすました顔でペラペラとめくりながらこちらを見上げる笹原くん。
……この人、無駄にイケメンだから困る。
キメの細かい白い肌。
柔らかそうな美しい黒髪に、少し茶色がかった瞳。
無駄に長い足は憎らしいほどで、少し分けてくれないかなと切実に思ってしまう。
モデル並みのルックスを彼は、さながらマンガのような王子様で――……。
「……やめろよ。王子様とか、気色悪い」
「は!? 何で知って……――」
「口に出てんだよ。バーカ」
「った!」
かなり久々にデコピンされたよ。数年ぶり。
弾かれた額にじんじんと広がる地味な痛みに若干涙目になりながら笹原くんを見上げたら、鼻で笑われた。
こ、コイツ絶対楽しんでる!!

![光の中のラビリンス[仮]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre7.png)