真っ白な箱の中で、わたしが出来ることは空を見上げることぐらい。
窓から見える空は厚い雲に覆われて、今にも雨が降り出しそうだ。
お母さんがもってきた本も全部読みつくしてしまった。
とにかく、暇。
「あー……」
ベッドに両手をついて、天井を見上げる。
今日は月曜日のお昼前。当然、“遊び相手”はいないわけで……。
「暇だー……」
佐倉先生や笑美さんはお仕事で忙しいし、患者さんでは……誰も仲いい人いないし。
完全にぼっち状態。学校行かなかったらこんなに暇なんだ。
ため息をついて、わたしは部屋をぐるりと見渡す。
外に出ようとも、廊下に出ようとも思えない。
「何か面白いことないかなー」
手持無沙汰に机の上に積まれた読み終わった本をペラペラとめくっていると、
「暇そうだな。お前」
「は……?」
この時間に聞こえるはずのない声がして、わたしは背後に視線をやる。
そこに立っていたのはやっぱりわたしの想像していた通りの人で。
「な、何でいるの!?」
「何でって、遊びに来たに決まってんだろ」
「遊びに来たって……今お昼すぎだよ!? 授業は!?」
アンタ学生でしょ!?
堂々と高校の制服を着て気だるげに立っている笹原くん。
こいつ……絶対授業サボったな。
ここにいる時点で多分そうだ。テスト前でもこんな早く帰って来ない。
そもそもまだ多分きっとテスト前じゃないだろうし。
驚愕の表情で笹原くんを見つめていると、彼はなんてことはないと言うように表情一つ変えずに視線だけをこちらに向ける。
「サボった」
「やっぱり……」
ものすごく簡潔な言葉が彼らしい。
窓から見える空は厚い雲に覆われて、今にも雨が降り出しそうだ。
お母さんがもってきた本も全部読みつくしてしまった。
とにかく、暇。
「あー……」
ベッドに両手をついて、天井を見上げる。
今日は月曜日のお昼前。当然、“遊び相手”はいないわけで……。
「暇だー……」
佐倉先生や笑美さんはお仕事で忙しいし、患者さんでは……誰も仲いい人いないし。
完全にぼっち状態。学校行かなかったらこんなに暇なんだ。
ため息をついて、わたしは部屋をぐるりと見渡す。
外に出ようとも、廊下に出ようとも思えない。
「何か面白いことないかなー」
手持無沙汰に机の上に積まれた読み終わった本をペラペラとめくっていると、
「暇そうだな。お前」
「は……?」
この時間に聞こえるはずのない声がして、わたしは背後に視線をやる。
そこに立っていたのはやっぱりわたしの想像していた通りの人で。
「な、何でいるの!?」
「何でって、遊びに来たに決まってんだろ」
「遊びに来たって……今お昼すぎだよ!? 授業は!?」
アンタ学生でしょ!?
堂々と高校の制服を着て気だるげに立っている笹原くん。
こいつ……絶対授業サボったな。
ここにいる時点で多分そうだ。テスト前でもこんな早く帰って来ない。
そもそもまだ多分きっとテスト前じゃないだろうし。
驚愕の表情で笹原くんを見つめていると、彼はなんてことはないと言うように表情一つ変えずに視線だけをこちらに向ける。
「サボった」
「やっぱり……」
ものすごく簡潔な言葉が彼らしい。

![光の中のラビリンス[仮]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre7.png)