First love~最初で最後に愛した君へ~

病室はわたしだけだし、仲が良い笑美さんや佐倉先生は忙しい。




今日もかなり暇だったから、これからずっとこれが続くと思うとかなり辛いんだよね。




胸を張って言いきったわたしに、彼は目を丸くしする。




そして、呆れたようにため息をつくと再びわたしに背を向けた。






「アホらし。遊び相手探してるんだったら俺じゃなくて他のヤツにしろよ。俺は今すぐにでもこの世とおさらばしたいの」

「だから、この世とおさらばするんだったら半年後でいいじゃん!」

「良くねぇよ。んで、初対面のお前の遊び相手何かにならなきゃいけないんだよ……」






彼の言うことももっともだ。




でも、引き下がるわけにはいかない。




彼の命を救うために、何よりもわたしのこれからの病院生活のためにも。







「大体さ、何で半年なの? 三日とか一週間じゃダメなわけ?」

「イヤ、短すぎるでしょ……」






そんな数日だけ入院するんだったらわたしも遊び相手なんて探さない。




わたしはふぅと息をつくと、フェンスに背を預ける。




半年。それはわたしに残された時間だけど、彼には絶対に伝えるもんか。




同情や哀れみなんて欲しくない。




どこまでも澄んだ青空を見上げながら、独り言のように呟く。