強気で頑固で負けず嫌い、そんなあたしに告白してきた、学校一のモテる奴。
突然キスしたり、俺様な発言したり、あたしを振り回した。
けど、あなたが好きって気付いた。
文化祭の時も、旅行の時も、喧嘩しても、笑い合っても。
あなたが大好きだよ……
俺様で偉そうで、だけど実は優しくて。
学校一モテて、美形で。
小悪魔みたいな笑顔。
少年みたいな笑顔。
優しい笑顔。
茶髪に左耳のピアス。
綺麗な顔。
高い背。
柔らかい髪。
優しい深い瞳。
大きな温かい手。
全てであたしを包み込んだ。
あたしはあなたが好きです。
大好きです。
昔も、これからも。
やっと離れた唇。
優しく微笑むあなた。
そっとあたしの耳元に口を近付けた………。
『愛してる』
…………っ!
甘く低音で囁いたのがくすぐったい。
耳元に残る熱さ。
心臓の激しい動きは止まらない。
あたしはまた顔を赤くする。
だけど、微笑んだ。


