「今まで遊んだモノはみーんなすぐ壊れちゃって、ツマンナかったんだよね。でも、君はボクを楽しませてくれそう!

ねぇねぇ、何して遊ぶ?

かくれんぼ?鬼ごっこ?ダルマさんが転んだ?どれもこれもワクワクする!ねぇねぇ、君は何して……「我慢比べ」……え?」


「我慢比べなんてどーよ。どっちかが先に『参った!』って言ったら勝負アリ。負けた方は勝った方の言うこと聞く………なーんて、オモロそーじゃん?」



にたり、口角をあげて問いかけるミチルに、初めはキョトンとしていたイヴもみるみる顔を明るくした。



「わぁっ!すっごく面白そうだね!」


「でそでそ?んで、何を我慢するかってぇーとお……『痛み』はど?苦しくて苦しくてしょうがない!だけど降参すれば何が起こるか分からない…。

ドキワクMAX我慢比べ、いっちょ痛み我慢でもやりますか!」



腕捲りをしてイヴを見据えるミチルに対し、イヴはぴょんぴょん跳ねて「楽しそうっ、楽しそう!」と連呼している。


本当に、こうしていればドチラも幼い子供のようだ。だが一皮剥けばどう変貌するかも分からない。



さてはて、勝利の女神は一体どちらに微笑むか。