似ているからこそ、相容れない。

もう一度紙を握りしめて立ち上がったミチルは、青い空を見上げて前を向き、自分を待つ人のもとへと駆けた。


信じてもらえないかもしれない。


だけど、伝えずにはいられないんだ。



扉を開けたら、あいつらになんて報告しようか。ホンモノの笑顔で、きっとアタシはこう言うんだろうな。


『ただいま』よりも、きっと先にー…