◆ 熱い。 その感覚で、あたしは眠りから浮き上がり目を覚ました。 身体にじっとりと汗が滲み、胸焼けと言うか何と言うか、頭がモヤモヤしていて気持ち悪い感じがする。 そして違和感に手を額に当てると、冷えピタが貼ってあった。意外に思い、暫く呆然とする。 ――…どうして、放って置かないの? と、扉が音を立てて開いた。あたしはビクッと肩を震わせ、そちらを見上げる。 「……あ?」 口癖なのねそれ。