黒猫ちゃんの憂鬱5





ギュッと白い布団を握る。




『・・・謝りたい。許して貰うために、謝りてえんだよ・・・』






許して貰うために謝るのは卑怯ではない。





それはいいことだけど。





「質問に答えろ。何であそこに居た」





『・・・。アンナが電話で誘拐されたから助けてって連絡があって・・・』




「・・・」




『調べたらあそこの倉庫に居るってわかったから・・・』




・・・何それ。






バシッ




私はいつのまにか横にあったティッシュの箱を投げていた。





「・・・最低」






・・・ダメだ。