「みゆきー!行ってくるよ〜」

『行ってらっしゃい』

俺は執行人のコピーキャットを辞めた。

2つの連続殺人事件が同時に消えた事で、マスコミが2つの事件には繋がりがあるのではないかと騒いでいる。

警察側もその可能性があると見て調査を進めているが、これは偶然に出来たものである。

だが、そんな事はマスコミも警察側も思わないだろう。

何か意図的な繋がりがあるとみて疑っている。

俺はその調査チームに所属しているが退屈なので、勝手に調査を抜け出し、みゆきの墓参りに行った。

埋葬以来、みゆきの墓には来ていなかった。

殺人を犯し、女霊を夢の中で抱いていた俺は墓に行くことを避けていた。