「気持ち悪いな」 「そうっスね」 「お前のことだ」 「えッ!?」 火茂瀬が驚いているのを無視して、僕は弓矢の準備を始めた。 弓は僕が学生の頃に弓道をしていたので、文月を殺害するためだけに実家から持って来た。 矢は真栄城が殺された物と同じ物を購入している。 「梓さん、出来るんですか?」 「母親に言われて少しやってたくらいだから五段だけどな」 弓道には全日本弓道同盟が定める、段級位は5級から1級および初段から十段まである。