瑞穂SIDE

騎士が部屋から出ていった


抱きしめられていた身体が熱い


……………なんで?



それにあの言葉…
「自分なんかーなんて思うな

俺らもそんな風に思ってたら
助けに行ってねぇ


もっと頼れ…俺らを……」


ーーうれしかった

認めてくれた……………騎士が

私の存在を……



それだけでうれしかった

泣いちゃったら騎士が戸惑ってて
面白いかったけど



それから前から言おうとしていた

ハッカー“王に使える者”のコト


なんとなく気づいてたんだよね




はぁ 着替えてなきゃな


クローゼットにはいってる

ラフなワンピを着て部屋を出た