スゥ…
尚が息を吸って歌い始める。
「いつものように君の笑顔で朝を迎える
すごく幸せだよ。
僕にとって君は大事な天使
大事な大事な宝物。
いつも変わらない優しさが愛しいよ…」
パパが娘の私のために
かいてくれた歌。
それをこうして尚が歌ってくれる…
幸せすぎて涙が出そう。
尚がハンパなく歌が上手いせいもあるけど。
…チャラララン
歌が終わった。
『…尚、この歌歌ってくれてありがとう』
「?なんでだ?」
『わたしにとって大事な歌なの』
「…そっか。」
そっと、尚に耳打ちした。
「次ゆーねちゃーーんっ」
『え、私も歌うの?』
「あたりまえだろブス」
あまり、人前で歌いたくないのにな。
てゆうか歌っちゃダメなのに…
でも今日はいっか。
『じゃあ、これ。』
パパの歌の一曲を選んで
転送する。
「なににしたんだ?」
尚が不思議そうに尋ねたから
『Shunの"ありがとう"』
と素直に答えた。
「あれいいよなー!お前もShun好きなのか!?」
桐也が満面の笑で尋ねてくれるから
嬉しかった。
『ぅん!大好きよ!』
ほんとに、パパ大好き。
ちゃらん…
イントロがかかり、歌が始まった。
