「これなーんだ?」
そう言って、あめを見せてきた。
「あめ・・・ですよね」
そして、そのあめを口に放り込むと私にキスをしてきた。
「・・・・・・////」
「イチゴ味のキスだね」
「わ、わ、私のファーストキス返してください!」
泣きながらそう言った。
「そうなんだ。”初”だったんだ。」
「ヒドすぎです。いくらなんでも、ヒドすぎます!」
ポロポロと落ちてくる涙を、手で拭いながらそう言った。
「でもさー、俺のこと好きなら別にいんじゃない?」
「よくないです!!先輩の思考はどうなってるんですか?」
「我慢してくんない。それくらい普通だし」
普通・・・?これが?
「先輩は今まで、こういうことたくさんしてきたんですか?」
「さあ?いちいち覚えてたら、きりないし」
「先輩は、性格悪すぎです!」
強く言い放った。
「性格なんて、すぐに変えられるもんじゃないでしょ」
「やらずにあきらめるなんて、ダメです!努力してみたらどうですか?」
「俺に指図しないでくれる?奴隷のくせに」
先輩は、奴隷のくせにという言葉を強く強調して言った。
「先輩なんか・・・大嫌いです!」
私は、屋上を飛び出し家へと歩いた。
「なんで、うまくいかないんだよ・・・」
そう先輩が言っていたことは、もちろん知らない。

