涼side

「美風菜乃は、いつもの女と反応が違った」

今までは、俺に反論してくる女はいないと思ってた。

初めてだ。

俺のあの冷たい目を見ても、怯むことなく言い返してきた女は。

たいていのやつは、あの目を見ると何も言えなくなる。

怖すぎるからだろう。

「本人の俺でさえも、凍りそうになるくらいだもんな」

その目は、若干コンプレックスだ。

「見せたとたん、おとなしくなるし。つまんないね」

やっぱり、面白いや。

これからが楽しみだな。

でも、俺は傷つけてしまった・・・。

「どうしよう・・。」