最期まで人を信じられなかった人はこう言った. だって僕は自分にしかなれない. 他の存在にはならない. だから今目の前で泣いてくれている君が、 本当に悲しんでいるのかはわからない. 今見ている世界が本物なのかがわからない. 僕が死んだら君たちは、 ただの機械に戻るかもしれないし、 幻となって消え行くかもしれない. 信じたいけど、 僕は君ではないからわからない. 僕は最後まで僕なんだ.