すまなそうに自分を責めて謝る姿はあの頃と全く変わってない。
私はこういう彼の弱さが好きだった。
「お互い様じゃん。私だって自分が陸と別れないために必死で気持ち押し付けすぎてた」
「でも」
「ほら、また謝るつもりでしょ。そういうとこ全然変わってない」
「…」
また『ごめん』の言葉を口にしてしまいそうだったのか彼が口を告ぐんだ。
ああ、ダメだ。
絶対次に会ったら何事も無かったように接しようと思ってたのに。
陸の中の私はいつもいい女だったって思うようにしたかったのに。
「はい。この話は終わり。
無かったことにしましょう」
私はパチンと手を叩き、強制的に話を終わらせる。
「時間大丈夫?友達のとこ行くんでしょ?」
「ああ」
「じゃあ思い出話はここまでにして帰ろっか。私も明日仕事あるし」

