「あれ?パテ、この部屋来るの久しぶりだね。」



入口には片方のほっぺたを赤く染めたパテが力無く立っている。



「ピン…俺、もうだめかも」


大きくため息。


「何言ってんの!全く、ろくでもない跡つくってきて…」



ぺたっと湿布を貼ると、ありがとうと笑ってまたため息をついた。



「お嬢と喧嘩したんだ。」



「どうして?」



「…1週間前、お嬢と遊びに行ったんだ。」