「なぁ、だれ?おまーー「わ、私っ!この後用事あるので!」 あの人の言葉を遮って 扉を出ようとしたーーーー はずだった。 のに前に進めない。 そりゃそうだ。 だってあの人が 私の腕を掴んでるから。 私は反射的に振り返ってしまった。 その時目を隠していた 髪が風になびいて あの人にも顔が見えてしまった。 ーーーあぁ。見られたくなかったのに。 私なんかの顔なんて。 誰にも知られたくなかった。