【琥珀side】
「ふぁ~…眠たっ」
時間は夜中の12時。
もう今日じゃん。
俺ら軽音部の発表は文化祭の二日目に行われる。
そのギターの練習でもうこんな時間。
「お~頑張ってんじゃないのー」
「げっ!笑ちゃん!入る時、ノックくらいしてほしいんだけど…」
「ジュースの差し入れに来たのに~。彼女の方がよかった?」
「当たり前」
「傷つく~!」
笑ちゃんの差し入れには感謝して、俺はオレンジジュースを飲み干す。
桜音が持って来てくれたらもっとよかった。
「明日の文化祭の発表頑張りなよ。あたしもサラも見に行くから!」
「サラ…?」
「うん。サラも一緒だよ」
そっか……
サラって名前聞いたことあったのは、笑ちゃんの友達だったからか。

