続☆意地悪な幼なじみの君に恋をした




放課後に桜音を待って玄関にいると、小走りで俺の元に来た。


ポニーテールの黒髪を揺らして。


「遅れてすみません!6時間目が体育だったんです」

「へぇ~…かわいいじゃん。髪」

「あっ!……髪ほどくの忘れてました…」

「スッキリしててかわいいけど。好きだよ、俺は」

「うっ………て、照れますよ~…」


下を向いて歩く桜音がかわいすぎて、もっといじめたくなる。


桜音に意地悪するのは楽しいし。


「どっか行きたいトコある?」

「私、デートとか初めてなので……琥珀くんにお任せします」

「んー…。じゃあ、ゲーセンでも行く?」

「ゲーセン?」

「ゲームセンター」

「行きたいですっ!」


こんなに目輝かせる桜音はリンゴジュース飲んでる時、意外にあるんだな。


ま、いっか。


着いてもないのに、ニコニコ笑っててかわいいから。