蒼空くんがあたしの手を引っ張って病室へ入れる。


………と同時に聞こえてきた笑い声。


「はははっ!マジでかなり痛いわ!小学生以来懐かしーっ!」

「琥珀くん!静かにして下さい、病院ですよ!」

「いいじゃん!相部屋だけど俺しかいねーし」

「なぁにが俺しかいねーしよ!このバカ琥珀!」

「うわぁっ!?笑ちゃんに……琥珀まで!?」


心配して慌てて来たのに、かなり元気そうじゃん!?


桜音ちゃんが心配性なのもあったんだろうけど……。


とりあえず、桜音ちゃんのおかげで元気な琥珀の姿を見れたからよかった~。


「で?なんでこんな骨折?なんてしたの?」

「単純に家の階段踏み外して転んで、ボキッ!みたいな」

「アンタ家に桜音ちゃんいてよかったわね~」

「桜音だけじゃねぇよー。郁理くんがいたから車で来たら1日入院」

「クリスマスに骨折なんて琥珀らしいよなぁ」

「黙れ蒼空っ!」


でも、何でもなくて一安心。


お騒がせの弟を持つと大変ね~。