【笑花side】



暖かい部屋で蒼空くんとぬくぬく。


外は寒そうにチラホラ雪が舞っていた。


今日は、子供の時は待ち遠しかったクリスマス。


蒼空くんがいれてくれたココアはやっぱ最高だ~♪


「ずーっと蒼空くんのココア飲みたいな…」

「えっ、それ、プロポーズ!?」

「なっ!そ、そんなんじゃないけどー……ただココアが美味しいだけ!」

「その言葉だけで最高のクリスマスプレゼントだわ~」


カップを両手で包んで、温もりに安心してるあたしの横で蒼空くんは真っ赤。


そんなに恥ずかしがんないでよ~!



「あと……3、4年待ってて」

「へ?」

「俺、世界で一番笑花ちゃんのこと幸せにするから。…なんてクサすぎ?」

「ははっ!ちょっとクサいかなぁ~」

「待って!もっかい考え直す!」

「いや、十分だよっ」


蒼空くんといれること自体が、あたしにとって世界一幸せ。


だから言葉なんてほんとはいらないんだよ。