白の軽自動車に乗って、早朝から海を目指す。
眠くて全然起きれなかったあたしだけど、いざ車に乗ったらもう元気♪
「蒼空くん!蒼空くん!お菓子食べる!?」
「俺は運転してるからいいよ。笑花ちゃん食べな?」
「いや!やっぱ蒼空くんと一緒に食べたいから飴にしよっ。これなら蒼空くんも食べれるでしょ?」
「ありがと、笑花ちゃん」
信号で止まると頭を撫でてくれた。
それが嬉しくてつい目を細める。
もっと抱きついたりしたいけど、運転中だから危ないもんね~……。
「あっ!ほら!右見てみ!海だよ」
「わぁーっ!海キレイ~♪1年ぶりだねっ」
「だね~。あん時、俺受験生だったんだよな」
「そうそう!推薦決まってたから遊んでくれたんだよね」
「懐かしいね」
嬉しそうに笑ってくれる蒼空くんの横顔を見てると、あたしまで嬉しくなる。
あたし達の気温を上昇させる海まであと少し!