続☆意地悪な幼なじみの君に恋をした




不思議そうな顔してる桜音の隣で、俺もなんとなく考える。


そいえば、軽音部の中で萌ちゃんは友達が多くて情報網がハンパないって聞いたことある。


そのせいか……?


「ねぇ?琥珀くん…。なんであの女の子…」

「気にすんな。俺が軽音部だから、たまたま知ってたんだろ?」

「いえ、違います」

「何かあった?」

「あの子……とても寂しそうですね」


俺にはそう思えなかったけど………。


とりあえず桜音には頷いといた。



「あっ、そうだ!琥珀くん、夜は花火見ましょーねっ♪」

「どこで見るかなぁ~。どっか空き教室でも探そーぜ!」

「早く行きましょ!場所なくなっちゃいますよ!」

「そんな慌てなくて大丈夫だっつーの!」

「琥珀くんとキレイな花火見たいですもん!」


桜音と廊下を走ってく。


まだ時間があるのに慌てる桜音がかわいくて、どんなわがままもかわいいと思う。