かき氷でご機嫌な桜音を連れて、偶然音楽室の前を通ると軽音部の後輩の固まり。
その中には蒼空にかなりなついてる萌ちゃんもいた。
「あっ!琥珀先輩!お久しぶりですっ」
「おー萌ちゃん。久しぶり~」
「あの!あの!蒼空先輩に会えてないんですよ、萌!どこにいるんですかぁ~?」
「お化け屋敷行ってみ。涼と二人でいるはずだから」
「ありがとうございますっ♪」
2つに結んでる髪を揺らしながら、俺を上目遣いで見てくる。
俺としては、わざとらしくて萌ちゃんが苦手………。
「じゃあ、みんな行こう!あっ、琥珀先輩もどーです?」
「俺は彼女いるから十分。じゃっ、また!」
「琥珀先輩が彼女なんて羨ましすぎますよぉ~!桜音先輩?」
「えっ!あ、うん…そーですかね?」
「たまには部活に来て下さいねっ!琥珀先輩♪」
あれ………?
桜音と萌ちゃんって関わりあったっけ?
なんで桜音のこと知ってんだ?
俺ってそんな有名なのか!?

