続☆意地悪な幼なじみの君に恋をした




隣を見ると、完全にびびってる桜音。


そんな桜音にお構い無しに近付くさやか。


「へぇ~………琥珀が大事にしてる彼女、どんな子かと思ったら普通にかわいいじゃん!」

「えっ、あ、あっ……」

「なに~?この子無口?」

「桜音とお前は違うんだよ。コイツ人見知り激しくて、馴れたヤツとしか話せねぇの」

「ふ~ん。かわいいのに勿体ない」


俺の腕に掴まって後ろに隠れてしまう。


この人見知りも治してやんなきゃマズイよなぁ~…。


「桜音ちゃんだっけ?」

「うっ、はっ、ははい!」

「アンタかわいいんだから、もっと自分に自信持ちなよ。ね?」

「あ、ありがとうございますっ!」


さやかは桜音の頭をポンポンと撫でると、友達と人混みの中に消えていった。


少しだけ話せたな。


うん、桜音にしては頑張った!


もしかして…俺って桜音に甘い?