続☆意地悪な幼なじみの君に恋をした




さりげなく、桜音の右手を引っ張って指を絡める。


桜音は俺のって見せ付けるチャンス。


「こっ、琥珀くん……クラスの人に何て言われるか……っ…」

「いちいち人のこと気にすんな。俺らは付き合ってんだから」

「でっ、でも見られてる気がします!」

「はい、気のせい気のせい!」


恥ずかしがる桜音をシカトして、屋台を見て回ってるとまさかのアイツ。


「あーっ!琥珀じゃーんっ!久しぶり♪」

「げっ!さやか!」

「なによ~。アンタが招待状くれたから友達と来てやってるんじゃない!」

「だってお前……授業あるって言ってたよな!」

「ピアノばっかでつまんないもん。サボリ♪」


持ってても邪魔くさいからって、授業があるさやかに渡した招待状。


渡すヤツの選択をミスったー!!


前にゴタゴタあったから、桜音とさやかを会わせたくなかったんだけどなぁ~………。