その日から、びっくりするほど大量のメールが来る。


もちろん、送り主はさやか。


どれも『好き』『大好き』『彼氏になって』などの告白?メール。


なんかコイツ本気っぽい……。


屋上で午前の授業をサボりながらメールを確認する。


半分以上メールは返信してない。


「琥珀くん」

「うわぁっ!お、桜音!?サボり?」

「サボりですよ。たまには一緒にいさせて下さい」

「もちろんです」


俺がずっとケータイをいじってるとチラッとケータイを覗く桜音。


「最近、ケータイと仲良しですね」

「まぁ…な。友達とメールしてて」


桜音には申し訳ないと思ってる。


だから、次会う時にはちゃんと桜音の存在言うからな。