料理を運んで来てくれたのは遥くんで、そのままあたしの向かいに座った。
「ん~!美味しい!」
「よかったぁー!それ、俺が笑花ちゃんのために作ったんだよ?」
「すごーい!さすがシェフの息子だねっ」
「一応、将来は料理人希望だし!得意じゃないとさ」
あたしはまだ将来なんて決めてないや…。
進路先すらまともに決めてないのに、遥くんはすごいね。
「あたしは料理とか出来ないからなぁ~…。遥くんが羨ましいよ」
「あ、なんなら俺が笑花ちゃん専属のシェフになってあげるね!」
「シェフ雇うほどのお金があたしにあるかね!」
「お金はいらないから。その代わり~………笑花ちゃんちょーだい?」
「あげません!」
弟みたいでかわいいなぁ~遥くん!
琥珀とか、蒼空くんとか知ってる後輩達とまた違うタイプ。
かわいい弟って感じ。

