続☆意地悪な幼なじみの君に恋をした




駅からかなり遠いサラんち。


バスとか乗り換えしてやっと着いた。


あ……連絡しとくの忘れてた。


でも、とりあえずマンションのインターホンを鳴らすとサラが出てくれる。


「ちょっと!どーした!?その荷物!」

「家出して来た…」

「いっ、家出って…とりあえず入りな」

「お邪魔しまーす」


サラの家は、お母さんと二人暮らしでお父さんは単身赴任中。


そのお母さんも仕事で帰って来れない時あるから、サラが一人暮らしみたいなもん。


「いつまで家出すんのさ。弟は知ってんの?」

「いつまでか分かんない。で、琥珀にはバレて知ってる」

「そっか…。ま、あたしは来てくれんの大歓迎だけどっ」

「やっぱ頼めんのサラしかいないよ~」


困った時は、いつでもサラが助けてくれる。


でも、いつまでもサラに迷惑かける訳にもいかないからね。